1.経営成績
・
財政状態
に
関
する
分析
当連結会計年度より、収益認識基準について会計方針の変更を行っており、遡及修正後の数値で前期末及び前期 比較を行っております。詳細につきましては、20ページ「5.連結財務諸表及び主な注記(会計方針の変更)」をご覧 ください。
(1)経営成績
に
関
する
分析
①当期の経営成績
当連結会計年度(以下、当期という。)の経済情勢を振り返りますと、我が国経済は、緩やかな回復が続きまし た。国内の賃貸オフィスビル市場におきましては、東京都心5区の空室率が当期中に3%程度まで低下するなど、需 給の改善基調が続いております。また、賃料も東京都心を中心に上昇が続いております。国内のホテル業界におき ましては、訪日外国人の増加が続いているものの、日本人宿泊客数が減少傾向にあり、客室稼働率、客室単価とも 頭打ち傾向が窺われます。今後の国内経済につきましては、中国経済の不透明感の強まり、米国の保護主義的な政 策の影響、英国のEU離脱交渉の展開、不安定な中東情勢等に留意する必要があります。
米国経済は、堅調な家計支出を背景に拡大が続きました。米国の賃貸オフィスビル市場におきましては、空室率 はこのところ安定的に推移しており、全体として良好な需給環境が続いております。賃料はニューヨーク、ワシン トンD.C.等で概ね堅調に推移しております。今後の米国経済につきましては、長短金利の動向、通商政策における 保護主義の強まり、英国のEU離脱交渉の展開、不安定な中東情勢等に留意する必要があります。
以上のような事業環境の下、当社グループ(ユニゾグループ)は、不動産事業とホテル事業の2本の柱で成長し ていくことに注力しております。
当 期 の 連 結 業 績 に つ き ま し て は、 売 上 高 は 52,462 百 万 円 ( 前 期 39,586 百 万 円 前 期 比 32.5 % 増 )、 営 業 利 益 は 17,570百万円(前期13,802百万円 前期比27.3%増)、経常利益は11,500百万円(前期10,497百万円 前期比9.6% 増)、親会社株主に帰属する当期純利益は8,488百万円(前期6,621百万円 前期比28.2%増)となりました。
セグメントごとの業績は、次のとおりであります。
[不動産事業]
当期は、国内外ともに、前年度及び当年度取得物件が寄与したことに加え、空室リーシング及び賃料の増額改定 に注力したこと等により、売上高は、42,458百万円(前期30,358百万円 前期比39.9%増)、効率化にも努めたこと 等により、営業利益は、16,565百万円(前期11,754百万円 前期比40.9%増)と大幅増収増益となりました。
[ホテル事業]
当期は、前年度及び当年度開業したホテルが寄与したこと等により、売上高は、10,219百万円(前期9,417百万円 前期比8.5%増)、効率化にも努めましたが、新規ホテルの開業準備費用の増嵩及び2017年度開業ホテルの創業赤字 等により、営業利益は、1,828百万円(前期2,380百万円 前期比23.2%減)と増収減益となりました。
②次期の見通し
前述の経営環境の中、不動産事業におきましては、国内は、キャピタルリサイクリングを継続しつつ、東京都心 での投資を引き続き推進いたします。また、早期の空室解消、賃料水準の見直し、費用削減の徹底等による利益極 大化を図り、継続的な収益成長を目指してまいります。海外は、キャピタルリサイクリングにも着手し、ニューヨ ーク、ワシントンD.C.を基点に米国展開をさらに積極化してまいります。また、早期の空室解消等による利益極大 化を図り、継続的な収益成長を目指してまいります。
予定しております。
これらの施策を推進することに加え、収益性及びリスクを十分に見極め、収益の嵩上げを目指したいと考えてお ります。
以上により、企業価値・株主価値の向上に努めてまいりたいと考えております。
次期の連結業績見通しは、売上高60,800百万円(当期52,462百万円 当期比15.9%増)、営業利益は20,000百万 円(当期17,570百万円 当期比13.8%増)、経常利益は12,300百万円(当期11,500百万円 当期比6.9%増)、親会 社株主に帰属する当期純利益は9,500百万円(当期8,488百万円、当期比11.9%増)を計画しております。
(2)財政状態
に
関
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分析
①財政状態の変動状況
当期末の資産合計は、738,676百万円となり、前期末比104,810百万円の増加となりました。これは、オフィスビ ル取得等により有形固定資産が前期末比105,625百万円増加したこと等によるものです。賃貸等不動産(賃貸オフィ スビル等)の当期末の連結貸借対照表計上額は563,490百万円、時価は677,259百万円となっております。なお、自 ら運営するホテル及びゴルフ場の当期末の連結貸借対照表計上額は93,739百万円、時価は157,294百万円となってお ります。
当期末の負債合計は、651,773百万円となり、前期末比94,393百万円の増加となりました。なお、当期末の有利子 負債残高は前期末比90,297百万円増加いたしました。
当期末の純資産合計は、86,903百万円となり、前期末比10,416百万円の増加となりました。これは、平成29年7 月に公募増資等を実施したことにより、資本金が5,647百万円、資本剰余金が5,647百万円増加したこと等によるも のです。
②キャッシュ・フローの状況
当期における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、営業活動により27,238百万円増加、投資活動に より127,884百万円減少、財務活動により108,317百万円増加、連結子会社の決算期変更に伴う現金及び現金同等物 が163百万円増加した結果、前期末に比べ5,550百万円増加し、当期末は46,115百万円となりました。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
当期における営業活動によるキャッシュ・フローは、税金等調整前当期純利益12,563百万円、非資金項目である 減価償却費10,776百万円、受入敷金保証金の増加1,140百万円等による資金の増加があった一方、法人税等の支払い 3,266百万円等がありました。この結果27,238百万円の資金の増加(前期比22,231百万円の増加)となりました。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
当期における投資活動によるキャッシュ・フローは、有形固定資産の取得による支出135,746百万円等がありまし た。この結果127,884百万円の資金の減少(前期比2,767百万円の増加)となりました。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
(参考) キャッシュ・フロー関連指標の推移
平成26年3月期 平成27年3月期 平成28年3月期 平成29年3月期 平成30年3月期
自己資本比率(%) 12.0 13.4 11.7 12.0 11.7
時価ベースの自己資本比率(%) 20.2 23.4 20.6 10.3 10.0 キャッシュ・フロー対有利子
負債比率
15.7 28.2 24.6 106.0 22.8 インタレスト・カバレッジ・
レシオ
9.0 6.5 6.7 1.5 4.3
(注)1 平成29年3月期以前の数値は、会計方針の変更による遡及修正後の数値により算出しております。 自己資本比率:自己資本/総資産
時価ベースの自己資本比率:株式時価総額/総資産
キャッシュ・フロー対有利子負債比率:有利子負債/営業キャッシュ・フロー インタレスト・カバレッジ・レシオ:営業キャッシュ・フロー/利払い 2 株式時価総額は自己株式を除く発行済株式数をベースに計算しております。
3 営業キャッシュ・フローは、連結キャッシュ・フロー計算書に計上されている営業活動によるキャッシュ・フローを利用しており ます。
4 有利子負債は、連結貸借対照表に計上されている負債のうち利子を支払っている全ての負債を対象としております。また、利払い については、連結キャッシュ・フロー計算書の利息の支払額を利用しております。
③次期の財政状態の見通し
次期の連結財政状態につきましては、引き続き国内外の優良収益不動産への新規投資及び新規ホテルの展開を計 画し、総額80,000百万円(不動産事業65,000百万円、ホテル事業15,000百万円)の新規投資により、資産合計は当期 末に比べ、増加することを見込んでおります。
(3)利益配分
に
関
する
基本方針及
び
当期
・
次期
の
配当
利益配分につきましては、企業価値・株主価値のさらなる向上を目指し、将来の事業展開と経営基盤の強化を念 頭に、事業環境や業績、財政状態の推移を見据えた上で、「安定配当」と「自己資本の充実」の2つのバランスを 取りながら、継続的かつ安定的な配当を実施することを基本方針としております。
当期(平成30年3月期)の期末配当は、基本方針に基づき、当期の業績を踏まえ、1株当たり40円を予定しており ます。したがいまして、年間配当金は1株当たり80円(中間配当40円実施済み)となる予定です。
また、次期の配当は、基本方針に基づき、業績予想の達成を前提に、1株当たり中間配当40円及び期末配当40円 の合計80円を計画しております。
(4)事業等
のリスク
本資料に記載した経営成績及び財政状態に関する事項のうち、投資者の判断に重要な影響を及ぼす可能性のある リスクについて、主な事項を記載しております。また、必ずしもそのようなリスク要因に該当しない事項について も、投資者の投資判断上、重要であると考えられる事項につきましては、投資者に対する積極的な情報開示の観点 から以下に記載しております。
なお、ユニゾグループは、これらの事項の可能性を認識した上で、発生の回避および発生した場合の対応に努め る所存であります。また、本項における将来に関する事項は、提出日現在においてユニゾグループが判断したもの であります。
①経済情勢及び不動産市況の動向
不動産事業(国内外におけるオフィスビル賃貸等)は、景気動向、不動産市況の動向等の影響を受けやすい傾向 にあり、景気の低迷や賃貸オフィスビルの供給過剰等により空室率の上昇や賃料水準の低下が起こる場合や不動産 価格が下落する場合等、不動産市況動向がユニゾグループの業績等に影響を及ぼす可能性があります。
②各種法規制の変更
ユニゾグループの事業は、国内の事業活動について、会社法をはじめとする会社経営に係る一般的な法令や、事 業に係る各種法令、各自治体の条例等による規制の適用を、また、海外の事業活動については、その事業に関係す る国や地域の法令諸規制の適用を受けております。このため、将来、これらの法規制の変更等がなされた場合には、 新たな義務の発生、費用負担の増加、権利の制限等が発生し、ユニゾグループの業績等に影響を及ぼす可能性があ ります。
加えて、各事業活動の遂行のために取得している各種許認可等が取り消された場合や、不動産の取得・保有・処 分等に係る費用の増加につながる、不動産関連税制の変更等も、ユニゾグループの業績等に影響を及ぼす可能性が あります。
③金利の変動
平成30年3月末の連結有利子負債残高は、平成29年3月末に比べ90,297百万円増加し、総資産に対する有利子負 債への依存度は84.1%と高い水準にあります。金利スワップの利用等により金利上昇リスクのヘッジを図っておりま すが、市場金利の上昇等により資金調達コストが増加する場合には、ユニゾグループの業績及び財政状態に影響を 及ぼす可能性があります。
④為替の変動
ユニゾグループの業務は為替レート変動の影響を受けます。円が上昇した場合、外貨建て取引の円換算額は目減 りすることになります。さらにユニゾグループの資産及び負債の一部の項目は、連結財務諸表作成のために円換算 されております。これらの項目は元の現地通貨における価値が変わらなかったとしても、円換算後の価値が影響を 受ける可能性があります。
⑤株価の変動
ユニゾグループは、取引関係の維持・強化やより安定した企業運営を目的として、上場及び非上場の株式を政策 的に保有しております。全般的かつ大幅な株価下落が生じる場合には、保有有価証券に減損または評価損が発生し、 ユニゾグループの業績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。
⑥オフィスビルテナントとの賃貸借契約について
オフィスビルにおけるテナントとの賃貸借契約の期間満了時に契約が更改される保証はないこと、またテナント が一定期間前の通知を行うことにより賃貸借期間中であっても賃貸借契約を解約できることとされている場合もあ るため、賃貸借契約の解約が増加した場合、後継テナントが見つかるまでの間、賃貸収入が減少する等、ユニゾグ ループの業績等に影響を及ぼす可能性があります。
⑦天災、人災等について
ユニゾグループは、数多くの不動産を保有しており、定期的な点検や保守等を実施、かつ、適正な損害保険(火 災・賠償責任)を付保しておりますが、地震、津波、台風、風水害等の自然災害や降雪等の天候不順、事故、火災 等の人的災害、或いはそれら以外に起因する建物、設備の毀損、劣化、故障、また、テロや戦争など予期し得ない 事態の発生によっては、ユニゾグループの業績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。
また、ユニゾグループのホテルにおける安全衛生には十分注意を払っておりますが、万一食中毒等の事故が発生 した場合は、ユニゾグループの業績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。
⑧取引先の信用状況について
ユニゾグループは、賃料や売掛金等の債権を有する取引先の信用状況について、取引開始前の調査に加え取引開 始後も継続的なモニタリングを行うとともに、敷金等による実質的な保全確保にも留意した運営を行っております が、与信規模の大きな取引先の業績が悪化して、当該取引先向け債権の回収が困難となるような事象が発生した場 合には、ユニゾグループの業績および財政状態に影響を及ぼす可能性があります。
⑨労務関連について
ユニゾグループでは、多くのパートタイム従業員が業務に従事しておりますが、今後、社会保険や労働条件等の 労務環境に変化がある場合、人件費等の上昇により、ユニゾグループの業績及び財政状態に影響を及ぼす可能性が あります。また、その他の従業員等につきましても、関連法令や労働環境に変化がある場合、同様に、ユニゾグル ープの業績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。
⑩情報の管理
ユニゾグループは、営業活動に伴い個人情報をはじめとする様々な情報を入手しております。その管理には細心 の注意を払っておりますが、社外からの不正侵入、社内における不正使用等により情報が外部に漏洩した場合、ユ ニゾグループの信用力低下等により、ユニゾグループの業績等に影響を及ぼす可能性があります。
⑪訴訟等
ユニゾグループにおいて、業績等に重大な影響を及ぼす可能性のある係争中の訴訟事件等はありません。しかし、 事業活動を行う上で、取引先または顧客等から何らかの要因により訴訟等を提起された場合、ユニゾグループの業 績等に影響を及ぼす可能性があります。